遠くなる思い出たち

今日は勝負の日です。
勝負下着を着けるとか、そういうんじゃないですよ。
わたしの対抗勢力が、直談判に行くんです。ボスの所に。
「対抗勢力」なんて言いたかないけど、向こうがそう言ってるらしい。
わたしは、ただボスに頼まれて連絡係をやってるだけで
運営にはいっさい口出してないんですけどね。
なんでもかんでも、わたしがやりたいようにやってるんだと思い込んでて
だから、なんでも反対するんですよね、あの人。
だからあ、わたしじゃなくてボスが指示してるんだってば。
つまり、あなたはボスに逆らってるの。
わからないかなあ。  

子どものことで何が腹が立つって、子どもが嘘をついたとき。
これが一番許せないんですよね。
これから先、何が起こるかわからないけど、
子どもをしんようできるかどうかって重要なんですよね。
極端な話、子どもが無実の罪を着せられそうになったとき
わが子の無実を信じてかばってやれるかどうか。
そういうことなんだよ、って話すんだけど、わかんないみたいでね。  

忙しいんだよ。殺人的なんだよ。
我ながらよくやってるなって思うけど、でも、
それに振り回される子ども達もちょっとかわいそう。
子ども達だけでごはん食べたりとか、
以前のわたしだったら絶対そんなことさせなかった。
でも、自分のやりたいこと、やらなきゃいけないことがある今
ごめんね、もうちょっと付き合ってね。
子ども達がだんだん大きくなってきて、手がかからなくなった。
そういうこともあるけれど、そろそろ自分のステージも
ほしくなったってこと。  

未来を考えるよりも過去を振り返ることの方が多くなったら
きっと時間の流れがぐんと速く感じるようになるんだろうな。
未来に起こることよりも、過去の思い出たちの方が
輝いて見えるようになったら
もう人生は後半戦ってことなのかな。
だけど、ずっと思い出をひきずって
いくつになっても諦めきれず
まだうろうろしている人もいて、
そんな人はいつまでも若いのか、それとも
単に諦めが悪いだけなのかどっちなんだろう。